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人事が知っておくべきYouTubeポリシー10項目をガチ解説!

【まえがき】なぜ人事は YouTube ポリシーを知っておくべきなのか

近年、採用活動において YouTube やショート動画を活用する企業は急速に増えています。

しかし一方で、

・動画は出しているが反応が出ない

・再生されても応募につながらない

・突然、表示されなくなった

こうした悩みを持つ人事担当者も少なくありません。


その原因の多くは、動画のクオリティや編集技術ではなく、「YouTube が何を評価し、何を嫌うのか」を理解しないまま発信していることにあります。

YouTube は単なる動画置き場ではなく、明確なポリシーと価値基準を持った「プラットフォーム」です。


特に採用・人事動画は、

・誇張しやすい

・価値観や人の話が中心になりやすい

・善意のつもりの表現が誤解を生みやすい

という特性があり、無意識のうちにポリシーリスクを踏みやすい領域でもあります。


YouTube ポリシーを知ることは、「炎上や削除を避けるため」だけではありません。

・本当に見られる動画を作る

・ミスマッチのない採用につなげる

・企業の信頼性を積み上げる

そのための前提知識です。


ここから先は、YouTube ポリシーを踏まえた「人事がやるべき表現・避けるべき表現」を整理した上で、最後に実務で使えるチェックリストを用意します。


YouTubeポリシーについて

① スパム・欺瞞行為・誤解を招くコンテンツ

公式原文

The YouTube Community is built on trust. Content that misleads, deceives, or scams other users is not allowed on YouTube.

These policies apply to all content, including videos, thumbnails, descriptions, comments, and links.

日本語訳

YouTubeコミュニティは信頼の上に成り立っています。

他のユーザーを誤解させたり、だましたり、詐欺的な行為を目的としたコンテンツは許可されていません。

このポリシーは、動画・サムネイル・説明文・コメント・リンクを含むすべてのコンテンツに適用されます。


ポリシー要点

事実でも「誤解を与える言い切り・誇張」はNG。


NG表現

  • 「離職率ほぼゼロです」

  • 「誰でも活躍できます」

  • 「ブラックじゃありません」

  • 「めちゃくちゃホワイトな会社です」


OK表現

  • 「直近3年間の平均離職率は○%です」

  • 「こういう価値観の方が活躍しやすい環境です」

  • 「忙しい時期もありますが、こういう工夫をしています」


② 誤情報・ミスリーディング情報(Misinformation)

公式原文

Certain types of misleading or deceptive content with serious risk of harm are not allowed on YouTube.

This includes content that misrepresents facts in a way that could cause real-world harm.

日本語訳

重大な被害を引き起こすおそれのある、誤解を招く、または欺瞞的なコンテンツはYouTubeでは許可されていません。

現実世界での誤解や被害につながる事実の誤った伝え方も含まれます。


ポリシー要点

一部の事実だけを切り取って全体像を誤認させるのはNG。


NG表現

  • 「残業はありません(※一部部署のみ)」

  • 「若手がどんどん昇進します(例外的ケース)」


OK表現

  • 「部署や時期によって残業時間には差があります」

  • 「昇進スピードは人によって異なりますが、評価基準は明確です」


③ なりすまし・誤認させる表現(Impersonation)

公式原文

Content that impersonates another person or organization, or misleads viewers about the creator’s identity, is not allowed.

日本語訳

他人や組織になりすましたり、制作者の身元について視聴者を誤解させるコンテンツは禁止されています。

※ 採用動画での「公式っぽさの演出」「実態以上の肩書表現」も対象になり得る。


ポリシー要点

実態と異なる立場・権限を匂わせるのはNG。


NG表現

  • 「経営に関われます(実際は意見を聞くだけ)」

  • 「裁量権が大きいです(決裁権はない)」


OK表現

  • 「意見を出す機会が多く、企画段階から関わることがあります」

  • 「最終決裁は上長ですが、提案の裁量は任されています」


④ ハラスメント・嫌がらせ

公式原文

Content that includes harassment, threats, or prolonged insults toward an individual is not allowed on YouTube.

日本語訳

特定の個人に対する嫌がらせ、脅迫、継続的な侮辱を含むコンテンツは禁止されています。


ポリシー要点

個人を下げる言い方・攻撃的な表現はNG。


NG表現

  • 「指示待ちの人は向いていません」

  • 「成長意欲のない人は無理です」


OK表現

  • 「自分で考えて動くことを求められる場面が多いです」

  • 「主体的に学びたい方には合う環境です」


⑤ ヘイトスピーチ(属性に基づく否定)

公式原文

Hate speech is not allowed on YouTube. This includes content that promotes violence or hatred against individuals or groups based on protected characteristics.

日本語訳

保護される属性(年齢、性別、思想など)に基づいて、個人または集団への憎悪や差別を助長するコンテンツは禁止されています。


ポリシー要点

特定属性を暗に排除・優遇する表現はNG。


NG表現

  • 「若い人が多く活躍しています」

  • 「体育会系な人向けです」

  • 「女性が働きやすい職場です(理由不明)」


OK表現

  • 「スピード感を大切にする文化があります」

  • 「体力を使う業務も含まれます」

  • 「育休復帰後の働き方の選択肢があります」


⑥ 再利用コンテンツ(Reused Content)

公式原文

Reused content refers to content that is not clearly original and does not add significant value through commentary, education, or transformation.

日本語訳

再利用コンテンツとは、明確にオリジナルではなく、十分な解説・教育的価値・変換が加えられていないコンテンツを指します。


ポリシー要点

どこでも聞く内容だけだと評価されにくい。


NG表現

  • 「アットホームな職場です」

  • 「風通しがいいです」

  • 「やりがいがあります」


OK表現

  • 「毎週○曜日に部署横断のミーティングがあります」

  • 「社長に直接Slackで相談できる文化があります」

  • 「この業務を任された時にやりがいを感じました」


⑦ 低品質コンテンツ(Low-quality content)

公式原文

Content that provides little to no value to viewers may be subject to reduced distribution.

日本語訳

視聴者にほとんど、またはまったく価値を提供しないコンテンツは、表示機会が制限される可能性があります。


ポリシー要点

価値提供がない内容は低評価。


NG表現

  • 「楽しいです」

  • 「みんな仲がいいです」

  • 「雰囲気いいですね(笑)」


OK表現

  • 「なぜ楽しいと感じたか」

  • 「仲が良いことで仕事にどう影響しているか」

  • 「雰囲気の良さが成果につながった具体例」


⑧ 視聴者体験・満足度の重視

公式原文

We prioritize content that provides a satisfying user experience and meets viewer expectations.

日本語訳

YouTubeは、視聴者にとって満足度の高い体験を提供し、期待に応えるコンテンツを優先します。


ポリシー要点

視聴者体験を損なう構成はNG。


NG表現

  • 1本で会社紹介・制度・福利厚生・想いを全部語る

  • 話が思いつきベースで進む


OK表現

  • 「この動画では◯◯について話します」

  • 1動画1テーマ(仕事・人・評価・成長など)


⑨ 外部誘導を主目的とするコンテンツ

公式原文

Content created primarily to drive traffic off YouTube without providing value on-platform may be restricted.

日本語訳

YouTube内で十分な価値を提供せず、外部サイトへの誘導を主目的とするコンテンツは制限される可能性があります。


ポリシー要点

YouTube内で価値を完結させないのはNG。


NG表現

  • 「詳しくはHPをご覧ください」

  • 「続きは説明会で」


OK表現

  • 「概要はここで説明します」

  • 「さらに詳しく知りたい方はHPもあります」


⑩ ポリシーはすべてのコンテンツに適用される

公式原文

All content on YouTube must comply with our Community Guidelines, regardless of format or intent.

日本語訳

YouTube上のすべてのコンテンツは、形式や目的に関わらず、コミュニティガイドラインを遵守しなければなりません。


ポリシー要点

誠実さ・一貫性がないと評価されない。


NG表現

  • いいことしか言わない

  • 大変な点を一切触れない


OK表現

  • 「正直、大変な部分もあります」

  • 「それでも続けている理由は◯◯です」


【まとめ】

YouTubeは「誠実な採用」を評価する場所になった


ここまで見てきた YouTube ポリシーを整理すると、実は YouTube が一貫して求めているものはとてもシンプルです。

・誤解させないこと

・誇張しないこと

・人を雑に扱わないこと

・中身のある情報を届けること

これは、本来あるべき採用活動そのものと重なります。


言い換えると、YouTube ポリシーに沿って動画を作ることは、「無難な動画を作る」ことではありません。

・誰に向いている仕事なのか

・どんな大変さがあるのか

・なぜそれでも続けている人がいるのか


こうしたリアルな情報を、正確に、丁寧に伝える企業ほど、結果として YouTube からも、求職者からも評価されやすくなっています。

採用動画は「会社をよく見せるためのもの」ではなく、会社と人が正しく出会うためのものです。


その前提に立てば、YouTube ポリシーは「制限」ではなく、採用の質を高めるためのガイドラインだと言えます。


最後に人事が知っておくべきYouTubeポリシーのチェックリストです。こちらを確認して、台本や原稿チェック、編集後確認ください。


人事向けチェックリスト(動画公開前)

① 表現・内容チェック

・誇張した言い切り表現をしていないか

・一部の事実だけを切り取っていないか

・数字や実績に条件・前提が明示されているか


② 人・属性に関するチェック

・年齢・性別・価値観を決めつける表現がないか

・「向いていない人」を否定的に描いていないか

・人ではなく「環境・業務内容」を主語にしているか


③ 肩書・裁量・仕事内容チェック

・実態以上の権限・裁量を匂わせていないか

・「関われる」「任される」の中身が説明されているか


④ コンテンツの独自性チェック

・他社でもそのまま使える内容になっていないか

・具体的なエピソード・判断・経験が含まれているか


⑤ 情報密度・価値チェック

・感想や雰囲気だけで終わっていないか

・視聴者が「理解できた」と感じる情報があるか


⑥ 構成チェック

・1動画1テーマになっているか

・冒頭で「この動画で何を話すか」が伝わっているか


⑦ 誠実さチェック

・良い点だけを並べていないか

・大変な点や前提条件にも触れているか


⑧ YouTube内完結チェック

・動画単体で内容が理解できるか

・外部リンクに依存しすぎていないか


⑨ 視聴者視点チェック

・求職者が誤解しそうな表現はないか

・「自分に合うかどうか」を判断できる内容か


⑩ 最終確認

・この動画は「集めるため」ではなく「選び合うため」になっているか

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