CASE1:月商3桁を越える個人サロンのブランディング
個人サロンのブランディング
エステサロンを運営するにあたって
必要最低限のブランディングをご紹介します。
手順を追って、行うだけで
無料で自社のブランディングができるようになります。
自社の価値を明確にする
3C分析とは?
自社の商品・サービスが選ばれ、購買行動に結びつくためには
「コンテンツ力」と「配信力」を高める必要があります。
個人サロンの場合は、コンテンツ力を上げていく必要があります。
「コンテンツ力」とは
他者との差別化、お客様のニーズを考えることが大切になります。
その差別化を考える上で3C分析は大変使えます。
3C分析とは、
「市場・顧客のニーズ」「ライバル」「自社」の3点を考え、
他社との差別化を図る方法。
3C分析のやり方
STEP1 市場・顧客のニーズを知る:
ブランディングにおいて、自分の想いとお客様が思っていることのギャップを小さくすることが大切です。
ギャップが大きいということは、顧客の話を聴いていないということです。
市場を知るとは、このギャップを把握するということです。
〇市場・顧客のニーズを知る質問
今から出てくる質問に答えてください。
1.そのビジネスはどういったお客様に需要がありますか?
例:ハーブピーリング→たるみやシワなどで悩んでいるお客様
2.お客様は自社のビジネスに何を望んでいると思いますか?
例:今よりも美しくなること、肌年齢が-10歳
3.お客様はどんな悩みで自社のサービスや商品を購入しますか?
例:シミ、シワ、たるみなど老化によるお肌トラブルに関しての悩み
4.お客様は、自社のサービスや商品をどんな時に欲しいと感じますか?
例:鏡を見てお化粧をしている時に、シワが気になるときやネットで化粧品やエステサロンを検索している時
5.現在行っている業種の規模や現在行っている規模でわかっていることはございますか?
例:エステサロンは、全国に2万店舗あると言われていて、オープンしている地域にもわかる範囲で70店舗ある。
以上の質問に答えるだけで、市場や顧客のニーズを知ることができます。
また、外部のサイトで以下のサイトはエステサロンの市場規模を調べるうえで参考になりますので
検索してみてください。
1.ホットペッパービューティーアカデミー:
https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/census/2022-pre/40549/
2.ホットペッパービューティーアカデミーの美容センサス2022年上半期:
https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/census/2022-1st-half/38797/
他にも市場を調べるツールはたくさんありますが、これらはかなり活用できますので、是非ご利用ください。
STEP2 ライバルを知る:
ブランディングの課題の中、他者がどういった戦略を行っているのかを知るのはとても大切です。
他者を分析して、差別化をしていきましょう。
〇ライバルを知る質問
今から出てくる質問に答えてください。
1.自社が運営しているサロンの近くにある最大のライバルは何店ですか?
例:大手サロンの〇〇。
2.そのライバルは、何を行っていますか?一番力を入れている施術は何ですか?
例:シミ取りのフェイシャルケア
3.ライバルが行っていて、自社が行っていないことは何ですか?
例:光フォトを使ったシミ取りフェイシャルケア
4.自社と似たようなサービスや商品を販売しているサロンはどこですか?
例:大手の○○、個人サロンの××、△△・・
5.自社と違うけど、同じような顧客を相手にしているライバルはいますか?
例:バストアップ専門サロンの○○、脱毛サロンの××、リラクゼーションの△△
以上になります。このようにライバルサロンを考えることで、自社にしかないサービスや商品開発をするきっかけになります。
STEP3 自社を知る:
自社を知るために必要なのは、自社の強みと弱みを明確にしていくことです。
特にエステサロンは、接客業でもありますので、強みや弱みを考える際には、サービスや商品だけでなく、接客などの部分でも強みや弱みを考えてみると良いです。
〇自社を知る質問
今から出てくる質問に答えてください。
1.自社のサービスや商品の強みは何ですか?
例:業界トップクラスの数のスポンジアを使ったハーブピーリング。量も質もよくそして、コスパ最強。
2.自社のサービスや商品の弱みは何ですか?
例:弱みは特にはないですが、他社はSNSなどを使って集客がうまくいっているが、私のところはSNSからの集客がうまくいっていない。いいサービスなのに、なかなかうまくいかない…
3.自社の接客などで考える強みは何ですか?
例:駅から徒歩2分という好立地であること、また定期的にコミュニケーションの学校に行ってトーク力を磨いているので、かなりお客様に満足いただけるように日々トーク力、マナー磨きを行っている
4.自社の接客などで考える弱みは何ですか?
例:内装が古風であることをうまく利用できていない。また、パートと一緒に運営しているので、お客様いれていくのに難しさがある。
5.自社の強みをだしていく際に、弊害となっていることはなんですか?
例:自分の中では、強みが明確になっているけど、それをどうやってSNSやホットペッパービューティーなどのポータルサイトに反映していいのかわからない。
以上になります。このようにライバルサロンを考えることで、自社にしかないサービスや商品開発をするきっかけになります。
STEP4 3C分析に当てはめる:
以上の質問を活かして、それらを写真に出ているように、3C分析に落とし込んでいきましょう。
以下のURLからPDFをダウンロードできますので、是非ご利用ください。
STEP5 価値提供(UVP)を考える:
USP(ユニークセールスプロポジション)やUVP(ユニークバリュープロポジション)と呼ばれる自社の価値を伝えるやり方をお伝えします。
ビジネスで大切なもの:
1.「誰に」:ターゲット(各商品・サービスはどんなターゲットなのか、明確にあるか?)
2.「何を」:機会、特徴
3.「UVP( Unique Value Proposition )」:他にない価値提供
この3つを軸に自社の価値を明確にしていくことが大切になります。先ほど行った3C分析を基に、自社にしかないブルーオーシャンを明確にすることができたら、このUVPを考えるだけで、何を強みとして宣伝するといいのかがわかっていきます。
〇UVP(ユニークバリュープロポジション)を作る!
1.自社の価値は何か?
先ほどの3C分析を行うことで、ライバルがやっていることやライバルの弱み、また顧客のニーズなどが明確になったと思います。
そこで次のステップは、自社の強み(ライバルがやりたいけどできないこと)と顧客のニーズを照らし合わせて、自社にしかない価値を考えていきます。
-
フォーマット:「私たちの業界では、通常〇〇するが、私たちは〇〇します。」
例:ブランディングを行う場合、通常ブランディング分析から始めていきますが、私たちは理念創りから始めていきます。
-
フォーマットを参考にUVP(提供価値)を考えよう:
UVPから理念を考える
1.何故、理念が必要なのか
理念(企業の世界観・こだわり)はブランドの軸となります。
理念を中心にすることで、ブランドがブレずに構築することができ、商品・サービスの価値を自社の成長と共に上げていくことができます。
理念を設定していても、日々起こる問題を中心に生活や課題を行っていると、経営者の価値観・哲学・信条がブレてしまい、ファンが離れていく原因になります。そういったことが起きないようにするためにも、理念を作っておく必要があります。
理念が創るブランド:
-
価値観:自社が進むべき方向性を見つけます。
-
哲学:経営に迷った時に、何を優先するべきことかを明確にします。
-
信条:ファンとの信頼の土台を作ります。
2.理念を磨く4つの視点
理念を磨く4つの視点:
1.ビジネスをする上で心の底から求めていることか:
今のビジネスをする上で、何を求めてやっていますか?
2.社会に対してあるべき姿か:
あなたのゴールは、どんなものですか?
3.当たり前を引き算しているか:
シンプルにするためにも、あれもこれもではなく当たり前を引き算できていますか?
4.分かりやすいか:
難しい横文字やカッコいいカタカナ語を多用するのではなく、ファンが共感できる言葉を使えていますか?(大義を伝えるターゲットはあなたとあなたのファンです。)
3.理念のキーワード決め
1.キーワードの設定(当てはまるものにチェックをつけてください):
□孤独 □生活 □健康 □規則 □金銭
□生存 □ストレス □欲求 □後悔 □休暇
□安心 □援助 □交流 □真理 □関係
□円満 □満足 □仲間 □家族 □常識
□愛 □依存 □感銘 □親切 □平安
□善良 □謙虚 □信頼 □信用 □責任
□開放 □神秘 □自立 □向上心 □情熱
□勇気 □努力 □自信 □自由 □優雅
□達成 □偉大 □思いやり □感謝 □挑戦
□感動 □忍耐 □変化 □面白さ □喜び
□正直 □忠実 □_____ □_____ □____
2.キーワードから考えられる、自社がファンに伝えたいことは何ですか?(具体的に書いてください。)
●
●
●
●
3.伝えたい言葉を簡略化していきましょう。当たり前を引き算してください。(同じ意味を持つこと何度も言っていたり、当たり前のことを削ってください)
●
●
●
●
4.伝えたい言葉を簡略化していきましょう。難しい言葉・専門的な言葉・カタカナ語がないか確認してみよう。(小学校5年生に伝えると思って考えてください)
●
●
●
●
4.理念を作る
1.企業理念は(企業が叶えていくべきこと)?
例:企業をブランディング視点からサポートをして、輝かせる。また、社員と共に成長していき、唯一無二あるブランディング企業になる
2.経営理念は?
例:ブランディングを通して、美容業界の市場規模を上げる
3.ビジョンは?
コンサルティングを行った美容サロンの先にいらっしゃるお客様が笑顔になっていくこと。
是非参考に企業理念を作ってみてください。